タトゥーで後悔しやすいケース

タトゥーを検討する際、「後悔しないか」という不安を感じる人は多くいます。

実際に、入れた後で「もっと考えればよかった」と感じるケースも少なくありません。

ただ、後悔する人にはある程度共通した傾向やパターンがあります。

この記事では、タトゥーで後悔しやすいケースを整理し、事前に確認しておきたいポイントを紹介します。

後悔しやすいケースの全体像

タトゥーで後悔する理由は、大きく分けて以下の3つに分類されます。

判断のタイミングや動機に関するもの

勢いや一時的な感情で決めてしまい、時間が経ってから違和感を覚えるケース。

 
デザインや配置に関するもの
選んだスタイルやモチーフが自分に合わなかったり、配置によって生活に支障が出るケース。
 

社会的・生活環境の変化に関するもの
就職、結婚、子育てなど、ライフステージの変化によって制約を感じるケース。

これらは、入れる前に整理しておくことで、ある程度予測できる内容です。

判断のタイミングや動機に関する後悔

勢いや一時的な感情で決めてしまった

思い立ったその日のうちに予約を取り、十分な検討をせずに施術を受けてしまうケースがあります。

友人と一緒にトライバルのデザインを入れたり、旅行の記念としてレタリングで地名や日付を入れたりといった理由で、深く考えずに決めてしまうことも少なくありません。

勢いで決めた場合、時間が経つにつれて「なぜあのとき…」と感じることが多いようです。

特に若い世代に多く見られ、年齢を重ねるごとに「若気の至り」として後悔するパターンです。

流行や周りの意見に流された

一時的な流行や周囲の意見に流されて選んだスタイルは、時間が経つと違和感を覚えることがあります。

SNSでよく見るジオメトリックやブラックワークのデザインや、友人が入れているものと同じようなモチーフを選んだ結果、

「自分にとって本当に意味があるものではなかった」

と感じるケースです。

特に、流行のシンプルなレタリングや、一時期人気だったトライバルパターンなどは、数年後に見ると「古く感じる」という声もあります。

誰かの目を気にするよりも、自分が心から良いと思えるモチーフを選ぶことが、長く大切にできる理由になります。

恋愛関係での判断

恋人の名前をレタリングで入れたり、記念日をモチーフと組み合わせたりして、別れた後に後悔するケースも多く見られます。

若い世代の恋愛は情熱的で、「この人しかいない」と思って相手の名前や記念日を入れることも少なくありませんが、関係が終わった後にそのタトゥーが大きな後悔の原因になります。

新しいパートナーができたときに、過去の恋人の名前が残っていることで気まずさを感じることもあります。

一部のスタジオでは恋人などの名前を完全に断っているスタジオもあります。

デザインや配置に関する後悔

スタイル選びでの失敗

選んだスタイルが自分に合わず、後から違和感を覚えるケースがあります。
 

和彫りの場合: 和彫りの龍や般若、鯉などを「かっこいいから」という理由だけで入れたものの、日本の伝統文化と深く結びついており、モチーフごとに意味があることを後から知って戸惑うケースがあります。

鯉は出世や成功、桜は儚さや美、龍は力や知恵を象徴しますが、こうした意味を理解せずに入れると、後から「こんな意味があったのか」と驚くことも。

また、和彫りは広範囲に渡ることが多く、見える位置に入れてしまうと社会的な偏見を受けやすいという声もあります。

 
ブラックワークの場合: ブラックワークの大胆な塗りつぶしや幾何学模様を入れたものの、時間が経つにつれて「重たい印象」「派手すぎる」と感じることがあります。

ブラックワークは存在感が強いため、配置やサイズを慎重に選ばないと、後から「もっと控えめにすればよかった」と感じることもあります。

モチーフ選びでの後悔

見た目の印象だけでモチーフを選んでしまうと、あとで違和感が生まれることがあります。

意味を理解せずに選んだケース: トライバルの伝統的なパターンや、ジオメトリックの神聖幾何学模様など、文化的・宗教的な意味を持つモチーフを、意味を理解せずに「かっこいいから」という理由だけで選んで後悔することがあります。

特に、トライバルはポリネシアやマオリなどの先住民族の文化に根ざしたデザインで、それぞれのパターンに意味があります。文化的背景を知らずに入れると、「文化の盗用」として批判されることもあります。

 
文字のスペルミス: レタリングで外国語を入れる際、スペルミスや文法の間違いがあることに後から気づくケースもあります。

座右の銘や好きな言葉を英語やラテン語で入れたものの、ネイティブスピーカーから「意味が通じない」「文法が間違っている」と指摘されて恥ずかしい思いをすることも。

サイズや配置の判断ミス

小さすぎて物足りなく感じたり、逆に大きすぎて後悔したりするケースがあります。

また、配置によっては見える場所に入れてしまい、仕事や日常生活で隠すのに苦労することもあります。

見える場所に入れた場合の制約: 手首にレタリング、首にブラックワークの模様、手の甲にジオメトリックパターンなど、常に露出する部位に入れた結果、職場や公共の場で視線を感じたり、隠すために長袖を着続けたりする必要が出てきます。

特に和彫りは広範囲で目立ちやすく、見える位置に入れると周囲の反応が気になることがあります。

 
体型の変化による影響: 若い頃に入れたトライバルやブラックワークのデザインが、年月とともに体型の変化や皮膚のたるみで、当初の形やバランスが崩れることがあります。

特に、妊娠・出産による体型変化が大きい部位(お腹、太もも)にジオメトリックの左右対称パターンを入れた場合、体型が変わることでバランスが崩れて見えることがあります。

時間経過による劣化

施術から時間が経つと、色が薄くなったり線がにじんできたりすることがあります。

肌質や生活環境、施術後のケアによっても差が出るため、必ずしも施術時の状態を長く保てるとは限りません。

特に、繊細なレタリングは時間が経つと文字がにじんで読みにくくなることがあります。

また、紫外線を多く浴びる部位(腕、首など)は劣化が早い傾向にあります。

社会的・生活環境の変化に関する後悔

就職・転職での制約

タトゥーを理由に職場での評価が下がったり、希望する職種に就けなかったりすることは、後悔の大きな要因です。

特に以下のような職種では、タトゥーが不利に働くことがあります。

制約が厳しい業種: 接客業、公務員、医療関係、教育関係、警察官、客室乗務員など、人と接することが多い仕事では、タトゥーを不適切と捉える風潮があります。

見える場所に和彫りやブラックワークがある場合、書類選考や面接の段階で不利になることもあります。

また、すでに働いている職場でタトゥーを入れた場合、社内規定に抵触して問題になるケースもあります。

結婚・家族関係での影響

人生の転機を迎えるとき、タトゥーが家庭生活に影響する場面も出てきます。

パートナーやその家族があまり良い印象を持っていない場合、理解を得るのに苦労することがあります。

特に保守的な家庭では、和彫りやトライバルなど目立つスタイルのタトゥーを理由に結婚に反対されることもあります。

子育て中の制約

子供ができた後、保護者としての立場で他人の目が気になるようになるケースがあります。

地域の行事や学校のイベント、保護者会などで、他の保護者との関係に気を使うことがあります。

中には、タトゥーがあることで子供が友達の親から距離を置かれるのではないかと心配する人もいます。

プールや海水浴など、肌を露出する場面で子供と一緒に楽しめないという声もあります。

温泉・プール・ジムなどの利用制限

日本では、多くの施設が「タトゥー禁止」と明記しており、入場を断られるケースがあります。

旅行先での温泉や、地域のプール・スポーツジムなど、利用したい施設を使えないことで不便を感じる人は多いです。

最近では、タトゥーシールやテープで隠せば利用可能な施設も増えていますが、すべての施設が対応しているわけではありません。

特に和彫りのような広範囲のタトゥーは、隠すこと自体が難しい場合もあります。

医療・保険制度への影響

タトゥーを入れていることで、医療機関での対応が変わる場合があります。

MRI検査の際に、タトゥー部分の肌が火傷するリスクがあり、検査を断られることがあります(使用しているインクの成分による)。

また、生命保険や医療保険に加入しにくくなる場合があるとされており、将来的な経済的リスクに直結する可能性もあります。

後悔を防ぐために確認すべきポイント

後悔しやすいケースを知った上で、事前に確認しておくべきポイントを整理します。

判断のタイミングを見極める

「今すぐ入れたい」という気持ちが強いときほど、一度立ち止まって考える時間を持つことが大切です。

数ヶ月〜1年ほど時間をおいて、それでも「入れたい」と思えるかどうかを確認してみる方法もあります。

勢いや一時的な感情ではなく、冷静に判断できるタイミングで決めることが、後悔を防ぐ第一歩です。

スタイルとモチーフの意味を理解する

見た目の印象だけでなく、そのスタイルやモチーフが持つ意味や背景を理解しておくことが重要です。

特に、和彫りやトライバルなど文化的な背景を持つスタイル、ジオメトリックの神聖幾何学模様など宗教的な意味を持つモチーフを選ぶ場合は、本来の意味を調べておきましょう。

レタリングで文字を入れる場合は、スペルや文法の確認を複数の人にしてもらうことをおすすめします。

自分にとって長く大切にできる意味を持つものかどうかを、しっかり確認することが必要です。

配置とサイズの慎重な検討

どこに入れるかによって、生活の中での見え方や他人への印象は大きく変わります。

職場や日常生活で肌を見せる機会が多い人は、控えめな位置を選ぶことで不必要なトラブルを避けることができます。

また、年齢とともに体型が変わる部位や日焼けしやすい箇所は、デザインが変形してしまう可能性があるため注意が必要です。

特にジオメトリックの左右対称パターンやブラックワークの大胆な塗りつぶしは、体型の変化によって見た目が大きく変わることがあります。

将来のライフステージを想像する

今の気持ちだけでなく、これからの暮らしや年齢を重ねたあとのことも想像しておくことが大切です。

就職、結婚、育児、老後など、人生にはさまざまなステージがあります。

その中で、そのデザインがどのように受け取られるか、どんな影響を及ぼすかを予想してみましょう。

環境の変化やライフステージに合わせて気持ちが変わることもあるため、少し先を見据えて考えておくことが安心につながります。

信頼できるアーティストを選ぶ

タトゥーの仕上がりには、技術だけでなく人との相性も大きく影響します。

希望や不安を丁寧に聞き取ってくれる人かどうか、話しやすさや信頼感も大切な要素です。

特に和彫りやトライバルなど文化的背景を持つスタイルを選ぶ場合は、その文化に精通したアーティストを選ぶことで、意味を踏まえたデザインを提案してもらえます。

気になる点を気軽に相談できる相手を見つけることで、満足のいく仕上がりになります。

 

もしこの記事を読んで「後悔しやすいケースが分かった」と感じたなら、以下のどれかを試してみてください。

自分が検討しているスタイルやモチーフが、後悔しやすいケースに当てはまらないか確認してみる。

希望のデザインの文化的背景や意味を調べてみる。

TATXのギャラリー(https://tatx.io/gallery)で、和彫り、ブラックワーク、トライバル、レタリングなど、気になるスタイルの事例を見てみる。

後悔しやすいケースについて整理できれば、次の判断がしやすくなります。

 

タトゥーで後悔する人には、共通した傾向があります。

事前に確認しておくことで、後悔のリスクを減らすことができます。