タトゥーを検討する際、多くの人が「デザインをどう決めればいいか分からない」という状態になります。
画像検索をしても選択肢が多すぎて、逆に迷ってしまうことも少なくありません。
実は、デザインを最初から決めようとするより、順番を整理して考えるほうが判断しやすくなります。
この記事では、タトゥーのデザインの決め方を、考える順番とともに整理して紹介します。
デザインを決める前に。
タトゥーのデザイン選びで迷う人の多くが、最初にデザインを探し始めてしまいます。
しかし、デザインは本来「最後に決めるもの」です。
先に整理すべきは、以下の3つです。
配置(どこに入れるか)
見える場所か、隠せる場所か。仕事や生活スタイルとの兼ね合いを考える。
サイズ(どのくらいの大きさか)
ワンポイントか、広めに入れるか。追加していく可能性も含めて考える。
スタイルの方向性(どんな表現が好きか)
好みのスタイルを把握することで、デザインの選択肢が自然と絞られる。
この順番で整理すると、無限にあるデザインの中から、自分に合ったものを見つけやすくなります。
配置とサイズを先に決める
デザインを考える前に、まず「どこに、どのくらいのサイズで入れるか」を決めておくと、選択肢が大幅に絞られます。
配置を決める
見える場所に入れるか、隠せる場所に入れるかは、生活スタイルに大きく影響します。
見える場所(手首、首、手の甲など)
職場や公共の場で視線を感じることがある。 仕事によっては制約になることも。 ファッションの一部として楽しみやすい。
隠せる場所(二の腕、太もも、背中など)
普段は隠しておき、見せたいときだけ見せられる。 仕事や家族関係での制約を避けやすい。 広めのデザインにも対応しやすい。
サイズを決める
小さめ(ワンポイント〜タバコサイズ): 初めての人でも挑戦しやすい。 施術時間が短く、痛みも少ない。 後から追加していくこともできる。
中サイズ(ハガキ〜A4サイズ): ある程度細かいデザインが可能。 存在感があり、表現の幅が広がる。
大きめ(A4サイズ以上): 複雑なデザインや広範囲の表現が可能。 複数回に分けて施術することが多い。
配置とサイズが決まれば、「そもそも入らないデザイン」や「配置に合わないスタイル」を最初から除外できます。
スタイルの方向性を決める
配置とサイズが決まったら、次にどんなスタイルが好きかを整理します。
今回は、ニュースクール、ジオメトリック、トライバルの3つのスタイルに焦点を当てて紹介します。
ニュースクール

ニュースクールは、オールドスクールをベースに、より自由で現代的な表現を加えたスタイルです。
ポップでカラフルなデザイン、アニメやゲームのキャラクター、誇張された表現が特徴で、個性を強く表現したい人に向いています。
向いている人
明るく目立つデザインが好き カラフルな表現が好み 自分の趣味や好きなものを表現したい
配置の傾向
二の腕、太もも、ふくらはぎなど、ある程度の面積がある場所に向いている カラフルなため、隠せる位置を選ぶ人も多い
モチーフ例
キャラクター、動物、ファンタジー要素、ポップアート風のモチーフ
ニュースクールは、色鮮やかで遊び心があるため、ファッションの一部として楽しみたい人に人気です。
ただし、カラフルなデザインは職場によっては目立ちすぎることもあるため、配置を慎重に選ぶことが大切です。
ジオメトリック

ジオメトリックは、幾何学模様や左右対称のパターンを用いたスタイルです。
円、三角形、六角形、曼荼羅(マンダラ)、神聖幾何学などのモチーフが特徴で、シンプルながら洗練された印象を与えます。
向いている人
シンプルで洗練されたデザインが好き 左右対称や規則的なパターンに魅力を感じる 精神性や哲学的な意味を持たせたい
配置の傾向
腕、脚、背中など、左右対称に見せやすい場所が人気 前腕や手首など、見える位置に入れる人も多い
モチーフ例
曼荼羅、神聖幾何学(フラワー・オブ・ライフなど)、幾何学的な動物や自然モチーフ
ジオメトリックは、黒一色で表現されることが多く、時間が経っても色褪せしにくいという利点があります。
ただし、体型の変化によってパターンが歪むことがあるため、体重の急激な増減が予想される部位は避けたほうが良いでしょう。
トライバル

トライバルは、ポリネシアやマオリなどの先住民族の文化に根ざした伝統的なスタイルです。
太い黒いラインと、流れるような曲線が特徴で、力強く男性的な印象を与えます。
向いている人
力強いデザインが好き 文化的・伝統的な背景を持つデザインに惹かれる シンプルだが存在感のあるものを求めている
配置の傾向
二の腕、肩、ふくらはぎなど、筋肉の形に沿って入れることが多い 広範囲(背中、胸、腕全体)に入れることも多い
モチーフ例
ポリネシアン(トカゲ、亀、槍など)、マオリ(渦巻き、波など)、伝統的なパターン
トライバルは、それぞれのパターンに意味があるため、文化的背景を理解してから選ぶことが大切です。
意味を知らずに入れると、「文化の盗用」として批判されることもあります。
また、90年代〜2000年代に流行したスタイルでもあるため、「古く感じる」という意見もあります。伝統的な意味を重視するか、見た目だけで選ぶかを事前に考えておきましょう。
モチーフを決める
スタイルの方向性が決まったら、次に具体的なモチーフ(何を描くか)を考えます。
意味を持たせるか、見た目で選ぶか
タトゥーのモチーフには、大きく分けて2つの選び方があります。
意味を持たせる
自分にとって大切なもの、思い出、価値観などを表現する 長く愛着を持てる可能性が高い 例:家族の名前、座右の銘、人生の転機を象徴するモチーフ
見た目で選ぶ
純粋にデザインとして気に入ったものを選ぶ ファッションの一部として楽しむ 例:かっこいい、おしゃれ、美しいと感じるモチーフ
どちらが正解ということはありませんが、意味を持たせたほうが、長く愛着を持てる傾向があります。
よくあるモチーフと選ぶ理由
動物
強さ、自由、忠誠など、動物が持つ象徴的な意味に惹かれて選ぶ人が多い ニュースクールでは、キャラクター風にアレンジされることも
自然(花、木、山、海など)
成長、変化、自然との繋がりを表現する ジオメトリックでは、幾何学的にアレンジされることが多い
文字・言葉
座右の銘、大切な人の名前、記念日など、個人的な意味を持たせやすい レタリングスタイルで表現されることが多い
伝統的な模様
トライバルの伝統的なパターンなど、文化的背景を持つモチーフ 意味を理解してから選ぶことが大切
避けたほうが良いモチーフ
以下のようなモチーフは、後悔しやすい傾向があります。
恋人の名前や顔
関係が終わった後に後悔することが多い
流行のモチーフ
一時的な流行に流されて選ぶと、数年後に古く感じることがある
意味を理解していないモチーフ
文化的・宗教的な意味を持つモチーフを、意味を知らずに選ぶと、後から「こんな意味があったのか」と驚くことがある
デザインの具体化
モチーフが決まったら、いよいよデザインを具体化していきます。
アーティストに相談する
自分で完璧なデザインを用意する必要はありません。
むしろ、アーティストと一緒にデザインを作り上げていくほうが、満足度の高い仕上がりになることが多いです。
カウンセリングで以下を伝えましょう: 配置とサイズ 希望のスタイル(ニュースクール、ジオメトリック、トライバルなど) モチーフ(何を描きたいか) 参考にしたい画像(あれば)
アーティストは、これらの情報をもとに、あなたに合ったデザインを提案してくれます。
参考画像を集める
デザインのイメージを伝えやすくするために、参考画像を集めておくと便利です。
TATXのギャラリー(https://tatx.io/gallery)やInstagramなどで、「このスタイルが好き」「この雰囲気が良い」と思うものを保存しておきましょう。
ただし、完全に同じデザインを求めるのではなく、「こういう雰囲気が好き」という参考として使うのがおすすめです。
カスタムデザインか、フラッシュデザインか
カスタムデザイン
アーティストがオリジナルで作成するデザイン 自分だけのデザインになる デザイン料が別途かかることもある
フラッシュデザイン
アーティストが事前に用意しているデザイン すぐに施術できることが多い 料金が明確で、比較的安価
初めての人は、フラッシュデザインから選ぶのも良い選択肢です。
デザイン決定前の最終チェック
デザインが固まったら、施術前に以下を確認しましょう。
本当にこのデザインで良いか
数ヶ月〜1年ほど時間をおいて、それでも「このデザインが良い」と思えるかどうかを確認してみる方法もあります。
一時的な感情ではなく、冷静に判断できるタイミングで決めることが、後悔を防ぐ第一歩です。
スペルや文法の確認(文字を入れる場合)
レタリングで外国語を入れる場合、必ず複数の人にスペルや文法を確認してもらいましょう。
一度入れたら簡単には消せないため、慎重すぎるくらいが丁度良いです。
配置とサイズの再確認
デザインが決まっても、配置やサイズが本当にこれで良いか、もう一度確認しましょう。
施術当日、実際に肌にデザインを転写して確認する機会があるため、その時点で違和感があれば遠慮せずに伝えてください。
もしこの記事を読んで「デザインの決め方が分かった」と感じたなら、以下のどれかを試してみてください。
配置とサイズの候補を、メモに書き出してみる。
TATXのギャラリー(https://tatx.io/gallery)で、ニュースクール、ジオメトリック、トライバルなど、気になるスタイルの事例を見てみる。
好きなスタイルやモチーフの参考画像を集めておく。
スタジオに相談して、アーティストと一緒にデザインを考えてみる。
タトゥーのデザインは、順番を整理して考えることで決めやすくなります。
焦らず、納得できるまで考えることが大切です。




