タトゥー後のアフターケア完全ガイド|正しいケア方法と注意点

タトゥーの仕上がりは、施術後のケア方法に大きく左右されます。

適切なアフターケアをしないと、色落ち、感染症、傷跡などのトラブルにつながることがあります。

逆に、正しいケアを続けることで、タトゥーを美しい状態で長く保つことができます。

この記事では、タトゥー施術後のアフターケア方法を、期間別に整理して紹介します。

アフターケアの全体像

タトゥーのアフターケアは、施術後の経過時間によって方法が変わります。

大きく分けると、以下の3つの期間に分類されます。

施術直後〜3日目(初期ケア)
出血や体液が出る時期で、感染症を防ぐための清潔管理が最も重要。
 

4日目〜2週間(かさぶた・皮むけ期)
かさぶたができて剥がれ落ちる時期で、保湿と刺激を避けることが大切。
 

3週間目以降(定着期)
肌が回復し、タトゥーが定着していく時期で、紫外線対策と継続的な保湿がポイント。
 

それぞれの期間で、やるべきこと・避けるべきことが異なるため、段階に応じたケアが必要です。

施術直後〜3日目:初期ケア

施術直後は、肌が傷ついている状態です。

この時期のケアが不十分だと、感染症のリスクが高まるため、最も注意が必要な期間です。

施術直後の処置

多くのスタジオでは、施術後にラップフィルムや医療用テープで患部を保護してくれます。

この保護材は、2〜4時間後(またはスタジオの指示通り)に外してください。

長時間つけたままにすると、蒸れて雑菌が繁殖しやすくなります。

保護材を外したら、すぐに患部を洗浄します。

患部の洗浄方法

患部を洗浄する際は、以下の手順で行います。

手をしっかり洗ってから、患部に触れるようにします。ぬるま湯で優しく洗い流します(熱いお湯は刺激が強いため避ける)

無香料・無着色の石鹸を使って、指の腹で優しく洗います。

こすらず、撫でるように洗うのがポイントです。

泡をしっかり洗い流し、清潔なタオルで優しく押さえるように水分を拭き取ります(こすらない)。

この洗浄を、1日2〜3回行います。

特に、和彫りやブラックワークなど広範囲のタトゥーの場合、体液や血液が出やすいため、こまめな洗浄が重要です。

保湿クリームの塗布

洗浄後は、患部が乾燥する前に保湿クリームを塗ります。

多くのスタジオで推奨されているのは、ワセリンや専用のタトゥーケア軟膏です。

塗りすぎると蒸れてしまうため、薄く伸ばす程度で十分です。

香料や着色料が入っているボディクリームは、刺激が強いため避けてください。

この時期に避けるべきこと

長時間の入浴
シャワーは可能ですが、湯船に浸かるのは避けましょう。患部がふやけて、感染症のリスクが高まります。
 

激しい運動
汗をかくと、患部に雑菌が入りやすくなります。施術後数日は、激しい運動を控えてください。
 

飲酒・喫煙
血行が促進されて出血しやすくなったり、回復が遅れたりすることがあります。
 

タイトな服
患部をこすると、傷の治りが遅くなります。ゆったりした服装を選びましょう。
 

4日目〜2週間:かさぶた・皮むけ期

施術後4日目あたりから、患部にかさぶたができ始めます。

この時期は、かさぶたを剥がさないことが最も重要です。

かさぶたができる理由

タトゥーは、皮膚に針で傷をつけてインクを入れる施術です。

そのため、施術後は傷が治る過程で、自然にかさぶたができます。

かさぶたの下では、新しい皮膚が再生されており、その過程でインクが肌に定着していきます。

レタリングやジオメトリックなど、細かいデザインの場合、かさぶたが剥がれると線がにじんだり、色が抜けたりすることがあります。

かさぶたの扱い方

かさぶたは、自然に剥がれるまで絶対に触らないようにしましょう。

無理に剥がすと、以下のようなトラブルが起きます。

色が抜けて、デザインがまだらになる。傷跡が残る。感染症のリスクが高まる。

かさぶたが剥がれかけてきても、自分で引っ張ったりせず、自然に剥がれるのを待ちましょう。

かゆみへの対処法

かさぶたができる時期は、強いかゆみを感じることがあります。

しかし、掻いてしまうとかさぶたが剥がれてしまうため、以下の方法で対処してください。

保湿クリームを塗って、かゆみを和らげる。

患部を冷やす(保冷剤をタオルで包んで当てる)

どうしても我慢できない場合は、患部の周囲を軽く叩く(患部を直接叩かない)

皮むけ期の対処法

かさぶたが剥がれた後、薄い皮がむけることがあります。

これも自然な過程なので、無理に剥がさず、保湿を続けてください。

この時期は、タトゥーの色が薄く見えることがありますが、これは一時的なものです。肌が完全に回復すると、本来の色が戻ってきます。

この時期に避けるべきこと

プール・海・温泉
患部が完全に治るまで(かさぶたが剥がれ、皮むけも終わるまで)は、水に浸かるのを避けましょう。特に、プールや海は雑菌が多く、感染症のリスクが高まります。
 

日焼け
紫外線は、タトゥーの色褪せの原因になります。患部に直射日光が当たらないよう、衣類で覆うか、日焼け止めを塗りましょう(ただし、かさぶたが完全に剥がれてから)。
 

サウナ・岩盤浴
高温多湿の環境は、患部に負担がかかります。
 

ペットとの接触
ペットの爪や毛が患部に触れると、雑菌が入るリスクがあります。

3週間目以降:定着期

かさぶたが剥がれ、皮むけも終わったら、タトゥーが肌に定着する時期に入ります。

ただし、完全に回復するまでには1〜2ヶ月程度かかることもあります。

継続的な保湿

肌が完全に回復するまでは、引き続き保湿を続けましょう。

この時期になると、通常のボディクリームを使っても問題ありません。

ただし、無香料・無着色のものを選ぶと、肌への刺激が少なくなります。

特に、和彫りやトライバルなど広範囲のタトゥーは、乾燥しやすいため、こまめな保湿が重要です。

紫外線対策

タトゥーの色褪せを防ぐために、紫外線対策は欠かせません。

患部に直射日光が当たらないよう、以下の対策を心がけましょう。

長袖や長ズボンで覆う。日焼け止め(SPF30以上)を塗る。帽子や日傘を使う。

特に、レタリングやブラックワークなど、黒いインクを使ったデザインは、紫外線の影響を受けやすいため、注意が必要です。

色の定着を確認する

施術後1〜2ヶ月経つと、タトゥーの色が完全に定着します。

この時点で、色抜けや線のにじみなどが気になる場合は、スタジオに相談してみましょう。

多くのスタジオでは、タッチアップ(修正)のサービスを提供しています。

特に、ジオメトリックなど細かい線が多いデザインは、部分的に色が抜けることがあるため、タッチアップが必要になることもあります。

この時期に避けるべきこと

過度な日焼け
紫外線は、タトゥーの色褪せだけでなく、皮膚の老化も促進します。長期的にタトゥーを美しく保つためには、日常的な紫外線対策が必要です。
 

急激な体重変化
体型が大きく変わると、タトゥーが伸びたり縮んだりして、デザインが歪むことがあります。

スタイル別のアフターケアのポイント

タトゥーのスタイルによって、アフターケアで注意すべきポイントが異なります。

和彫り

和彫りは広範囲に渡るため、ケアの手間がかかります。

施術が複数回に分かれることが多く、その都度アフターケアが必要です。

広範囲のため、保湿クリームを塗る際は、塗り忘れがないよう注意しましょう。

また、衣類との摩擦が起きやすいため、ゆったりした服装を選ぶことが大切です。

ブラックワーク

ブラックワークは、広範囲を黒く塗りつぶすスタイルです。

インクの量が多いため、施術後に体液や血液が出やすい傾向があります。

こまめな洗浄と保湿が重要です。

また、黒いインクは紫外線の影響を受けやすいため、日焼け対策を徹底しましょう。

レタリング

レタリングは、細かい文字や線が特徴です。

かさぶたが剥がれる際に、線がにじんだり、色が抜けたりしやすいため、慎重なケアが必要です。

かさぶたを絶対に剥がさないよう、かゆみ対策をしっかり行いましょう。

また、文字が読みにくくならないよう、施術後1〜2ヶ月後に色の定着を確認し、必要に応じてタッチアップを検討してください。

ジオメトリック

ジオメトリックは、幾何学模様や左右対称のデザインが特徴です。

細かい線が多いため、レタリングと同様、線のにじみや色抜けに注意が必要です。

また、体型の変化によってデザインが歪みやすいため、体重の急激な増減は避けましょう。

保湿と紫外線対策を継続することで、デザインの美しさを長く保つことができます。

アフターケアでよくある疑問

軟膏は何を使えばいい?

多くのスタジオで推奨されているのは、ワセリン専用のタトゥーケア軟膏です。

香料や着色料が入っていない、シンプルな成分のものを選びましょう。

スタジオによっては、施術後に軟膏を提供してくれることもあります。

シャワーはいつから浴びていい?

施術当日から、シャワーは浴びて構いません。

ただし、湯船に浸かるのは、かさぶたが完全に剥がれるまで(約2週間)避けましょう

シャワーを浴びる際は、患部に強い水圧を当てず、優しく洗い流してください。

運動はいつから再開していい?

軽い運動(ウォーキングなど)は、施術後数日から可能です。

ただし、激しい運動(ジムでの筋トレ、ランニングなど)は、かさぶたが剥がれるまで(約2週間)控えましょう

汗をかくと、患部に雑菌が入りやすくなるため、運動後はすぐにシャワーを浴びることが大切です。

服はどんなものを着ればいい?

患部をこすらない、ゆったりした服装を選びましょう。

特に、施術直後〜1週間は、タイトな服や化学繊維の服は避け、綿素材のゆったりした服がおすすめです。

また、患部に衣類が張り付くことがあるため、無理に剥がさず、ぬるま湯で濡らしてから優しく剥がしてください。

タトゥーが色褪せてきたらどうすればいい?

時間が経つと、タトゥーは多少色褪せてきます。

これは自然な現象ですが、紫外線対策と保湿を続けることで、色褪せを遅らせることができます。

色褪せが気になる場合は、スタジオに相談してタッチアップを検討しましょう。

 

もしこの記事を読んで「アフターケアの方法が分かった」と感じたなら、以下のどれかを試してみてください

施術後に必要なアフターケア用品(ワセリン、無香料石鹸、日焼け止めなど)を準備しておく。

施術後のスケジュールを確認し、激しい運動やプール・温泉などの予定を調整する。

かさぶた期のかゆみ対策(保冷剤を用意するなど)を考えておく。

TATXのギャラリー(https://tatx.io/gallery)で、和彫り、ブラックワーク、レタリング、ジオメトリックなど、気になるスタイルの事例を見て、アフターケアのイメージを持つ。

アフターケアについて整理できれば、施術後を安心して過ごせます。

 

タトゥーの仕上がりは、アフターケアで決まります。

正しいケアを続けることで、美しい状態を長く保つことができます。